ブリタニア植物図鑑
リュウゼツラン
Century Plant
砂漠に生息する植物

●学名 Agave americana
●分類 リュウゼツラン科アガベ属
●花言葉 気高い貴婦人
●観察場所 砂漠、ヘッジメイズなど

株型一覧

直立型
曲立型
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解説

リュウゼツランで通っていますが、分類上はアガベという名の植物です。リュウゼツラン科の植物は数あれど(ユッカやヘビイモもリュウゼツラン科です)、アガベは和名「竜舌蘭」と呼ばれ、まさにリュウゼツラン・オブ・リュウゼツランといえます。厚く刺のある葉を放射状に広げる姿は、確かに竜の鋸状舌を思い起こさせます。ちなみにリュウゼツランの本体は下のほうの葉っぱであって、そこから上は花ですのでお間違いなきように。普段は花が見られることはなく、葉っぱだけしかありません。

アガベは英名Century Plant(世紀植物)と呼ばれます。これはその花が100年(1世紀)に一度しか咲かないことから付けられた名前なのです。ただし、実際には30年くらいで咲くらしいんですけどね。どちらにしてもブリタニアの特別な気候では年中咲いている姿を見かけることができます(^^;

最も普通のアガベと称されるものは和名「青の竜舌蘭」と呼ばれ、葉を広げた直径が3〜4mに及ぶ巨大種です。花の高さは10m近くにもなります。バリエーションとして黄覆輪型などの葉に模様があるものも見られますが、ブリタニアのリュウゼツランは原種である緑葉タイプのもののようですね。

’02.5.EWE4、第4週からガーデニングが導入されました。リュウゼツランも栽培植物として登場しています。しかし、直径3〜4m、高さ10mにおよぶ植物をバックパック内で育てられるのはどういうことでしょうか?(笑)
刺型   50% 10%(30%) 20%   資源なし   第3世代

'02ガーデニングより
orange century plant

リュウゼツランは園芸品種としても人気です。こんな植木鉢を飾っている素敵な家を見たことはありませんか?・・・って、だから一体どんなサイズの植木鉢なんですか〜(^^;「青の竜舌蘭」ではなく小型種なのかもしれませんね。

柱サボテン&リュウゼツラン
の寄せ植え

路上観察


ロストランドにて。リュウゼツランの群生地
◆リュウゼツランは砂漠に彩りを与えてくれますね。ブリタニアではあまり群生で見かけることは少ないのですが、ロストランドは砂漠が多いのでこんな群生地もあります。
◆リュウゼツランの一種である、アガベ・アスール・テキラーナを原料にしてテキーラという酒が作られます。放射状の葉の中心部にあるコアを搾って発酵させたものがテキーラなんですね。他の種類のリュウゼツランからも酒は作れますが、それはテキーラとは呼ばれないそうです。砂漠の町ニュジェルムの酒場では、もしかしたらリュウゼツランから作った酒が出ているかもしれませんね(^^)

ニュジェルム酒場にて

実物写真

これは「青の竜舌蘭」ではないのですが、とりあえずこんな感じです。「青の竜舌蘭」と花の写真を撮ってきたいとは思うんですが、数十年周期とあっては、なかなか見られるものではないですね(^^;
「青の竜舌蘭」。これは、黄覆輪型という斑入りバージョンです。原種の緑葉タイプよりも先に日本に渡来したため、こちらのほうがリュウゼツランと名付けられました。そして、後から渡来した原種バージョンは、これと区別するためにアオノリュウゼツランと名付けられたわけです。ですが分類上はただのバリエーションであり、全く同じ植物です。
ちょっと分かりにくいですが、後ろの木を見ていただければその巨大さが分かると思います。これはまだ小さいほうなのですが、予想外の大きさに驚きました。皆さんもぜひ一度、実物の迫力を見てみることをお薦めします。

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