ブリタニア植物図鑑
糸杉の木
Cypress Tree
沼地に生息する植物

●学名 Taxodium distichum
●分類 スギ科ヌマスギ属
●花言葉
●観察場所 沼地など

株型一覧

◆A型
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緑葉型
紅葉型
落葉型
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◆B型
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緑葉型
紅葉型
落葉型
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◆C型
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緑葉型
紅葉型
落葉型
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◆D型
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緑葉型
紅葉型
落葉型
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解説

さて、まず言っておかなければならないことは、これは糸杉か?ということです。この木は実際の糸杉の雰囲気とはどうも違っているように見えるのです。私的見解では、これは糸杉ではなくて沼杉(Swamp Cypress)です。というわけで、沼杉だということにして話を進めさせていただきます。

沼杉は落葉性の杉で、沼地などの湿地帯に多く生息しています。針葉樹では珍しく紅葉し落葉するという性質を持っています。このため、落羽松(ラクウショウ)の別名がついています。姿・性質共に太古の植物メタセコイアによく似ていますが、ヌマスギは根元から呼吸根というタケノコのような根をたくさん地上に出すことが異なる点です。ヌマスギの樹齢は400年に及ぶこともあり、長い年月を経たヌマスギの立ち並ぶ沼地は独特の雰囲気を漂わせます。

A、B型の落葉型の枝からは糸のようなものが垂れ下がっていますね。これは何かというと、サルオガセモドキという植物です。パイナップル科チランジア属に属する植物です。チランジアという名から分かる人には分かると思いますが、エアープランツという植物の一種で、根が存在せず体表を通して空気中からほぼすべての水分と養分をまかなえるという優れた植物なのです。銀白色の糸状の細い茎が房状に連なって、木々の枝から垂れ下がる姿は非常にユニークですね。

路上観察


ブリ東沼地にて
◆沼地の雰囲気に非常にマッチした糸杉の木。ブリ東の沼地は比較的整備されていて、糸杉もまるで植林したように沼地の外周に植えられ、常に緑を保っています。

◆一方パプアの町に広がる広大な沼地には糸杉が密集し、鬱蒼とした雰囲気を醸し出しています。また、すべての糸杉が落葉しており、枝から垂れるサルオガセモドキが不気味さを演出しています。
パプアにて


ブリテインにて
◆ブリテイン第1銀行を東に少し行ったあたりには、Cypress Bridge(杉の橋)という橋があります。その名の通り、橋の両端に糸杉の木が植えられています。沼地以外で糸杉が見られる所は珍しいですね。

実物写真

沼杉ではないですが、サルオガセモドキの写真です。毛羽立ったような塊がぶら下がってるようにしか見えませんが、これでも立派に植物なんですよ。

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