ブリタニア植物図鑑
ヤナギの木
Willow Tree
温帯に生息する植物−木−

●学名 salix alba(ホワイトウィロウ) or Salix fragilis(クラックウィロウ)
●分類 ヤナギ科ヤナギ属
●花言葉 愛の悲しみ
●観察場所 温帯全域

株型一覧

◆A型
旧クライアント
新クライアント
緑葉型
紅葉型
落葉型
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解説

我々がヤナギと聞いてまず思いつくのは、糸のように長く枝を垂らした幽霊のような姿でしょう。ブリタニアのヤナギはあんな姿には見えませんが、グラフィックも小さいということもありますし、個体差みたいなもので枝があまり枝垂れない株もあるので、あまり気にしないことにしましょう。枝垂れないで枝が上向きに伸びる種類もあるんですけどね。
日本にあるのは「枝垂れ柳(シダレヤナギ)」という種類ですが、ウルティマ発祥の地イギリスには「White Willow(セイヨウシロヤナギ)」、「Goat Willow(セイヨウヤマネコヤナギ)」、「Crack Willow(ポッキリヤナギ)」、「Bay Willow(セイヨウテリハヤナギ)」などが自生しています。この中でホワイトウィロウが最も有名なのですが、ブリタニアのヤナギの木は、木の根元から枝分かれするところを見るとクラックウィロウである可能性も高いです。

ホワイトウィロウは、高さ20mほどになる樹木で、枝垂れる枝と細長い葉が特徴です。ホワイトウィロウが有名なのは、その樹皮を煎じて飲むことで消炎鎮痛作用があるハーブになるということからです。これは別にホワイトウィロウに限ったことではなく、ヤナギの木全般に言えることなのですが、ヤナギの木の樹皮にはサリシンという成分が含まれています。これは痛み止めとして使われてるアスピリン(アセチルサリチル酸)という薬の元となりました。

クラックウィロウは、高さ25mほどになる樹木で、我々の知る柳と違って、枝が垂れることはなく普通の樹木のように上向きに伸びます。その幹は非常に分岐しやすく、また割れやすいため、地面のすぐ近くから分岐することもしばしばです。200〜1000年も生きる寿命の長い木なので、老木はかなり奇妙な形になったりします。樹皮はややピンクがかった色をしています。この樹皮も当然ながらサリシンを含んでいます。

路上観察


ブリテイン北の森にて
◆ヤナギの木は幹の数が多いので他の木と区別しやすいですね。

実物写真

大きなヤナギの木です。葉が枝垂れているタイプですね。クラックウィロウの写真はまた後日。

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