ブリタニア植物図鑑
イチイの木
Yew Tree
温帯に生息する植物−木−

●学名 Taxus baccata
●分類 イチイ科イチイ属
●花言葉 高尚、悲哀
●観察場所 温帯全域

株型一覧

◆A型
旧クライアント
緑葉型
落葉型
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新クライアント
緑葉型
落葉型
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解説

ユーツリー(Yew tree)はその名の通り、ユーの町を象徴する樹木です。初めて見たとき、誰もがその巨大さに感動する木でしょう。

ユーツリーの和名は西洋イチイと言います。イチイは「一位」と書くのですが、かなり立派な名前が付けられていますよね。イチイの木は古来より世界中で神聖な木として扱われ、日本では天皇がイチイの木を最も位の高い木と定めたことから「一位」の名が付けられました。
どうして最も位の高い木とされたのか?それは、イチイの木が持つ生命力の強さに起因しています。樹齢数千年を生き、まさに巨木と化したその姿に神秘を感じるのは当然と言えましょう。大きいものでは40mに達するものもあるようです。当然、ブリタニアでも最も巨大な木になっています。
ドルイドという原始宗教では、オークの木と並んで、イチイの木を永遠の命、復活の象徴として神聖視していました。

イチイ属の学名はTaxusと言いますが、これは「弓」を表すtaxonという言葉に由来しています。その名の通り、古来から弓の材料として最適な木でした。イチイの材は硬くしなやかで、飛距離の長い弓を作り出すのに都合がよいのです。

また、Taxusは、Toxin(毒)の語源にもなっており、これはイチイの葉や種に含まれるタキシンという毒素に起因しています。種数個を飲み込むだけで心停止を引き起こす恐ろしい毒素です。しかしながら、毒を持つと同時にイチイの木は素晴らしい薬にもなります。イチイの樹皮から作られるタキソールという薬が抗癌剤として使用されているのです。

路上観察


イルシェナー妖精の森付近にて
◆イルシェナー妖精の森には老齢なユーツリーの森があります。ここのユーツリーは普通のユーツリーと葉の形が異なることにお気付きでしょうか。実は「木(温帯型)C型」の葉をいくつも重ねてできているのです。幹にはつる性植物が巻き付き、まさに老木といった佇まいですね。上の写真はその中でも高台に一本だけ生えているもので、御神木とも言える特別な木なのでしょう。
マラスのアンブラ西の森にも似たようなユーツリーが生息しています。

実物写真
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