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レポート:色ごとの病害発生率についての統計(2002年11月30日)

色ごとの病害発生率を調べるため、植物を各色(無、青、赤、黄、紫、緑、橙、明青、明赤、明黄、明紫、明緑、明橙)ごとにそれぞれ8個ずつ16日間に渡って観察し、その水吸収率と病害発生率を割り出してみました。
種族ごとの統計のレポート」で植物は花型、葉型、刺型の3種類に分類されることが予想されましたので、それぞれの代表について記録をとることにしました。ということで、用いた種族は、パピルス(花型)、トックリヤシ(葉型)、単株サボテン(刺型)の3種族です。

結果は以下の表の通りでした。表記は「平均値±標準誤差」となっております。標準誤差というのは、その平均値の信憑性を表すと思ってください。標準誤差が少ないものほど信憑性が高いです。


◎なお、集計データは次のリンクから ⇒ パピルス トックリヤシ サボテン単株


<パピルス(花型)>
標本数 水吸収率(%) 害虫発生率(%) 菌類発生率(%)
13 100±0.0 53.8±2.4 14.9±2.8
8 100±0.0 54.7±4.2 20.3±3.1
8 100±0.0 53.9±4.6 22.7±3.1
8 100±0.0 50.0±3.7 19.5±4.2
8 100±0.0 45.3±2.8 20.3±5.2
8 100±0.0 53.9±4.6 16.4±3.5
8 100±0.0 48.4±4.2 14.8±1.6
明青 8 100±0.0 69.5±4.9 12.5±2.4
明赤 8 100±0.0 64.8±4.4 21.9±3.3
明黄 8 100±0.0 68.8±2.6 19.5±3.4
明紫 8 100±0.0 62.5±1.7 25.8±3.8
明緑 8 100±0.0 74.2±5.1 28.9±2.9
明橙 8 100±0.0 67.2±3.3 24.2±5.2
         
【害虫発生率】
暗色系では色相による差はほとんどなく、プレーンと同じ50%と決定してもよさそうです。
また、明色系では色相に関係なくほぼ70%の値をとっています。
【菌類発生率】
元々バラツキのあるものなので色ごとに多少の差がありますが、法則性は見られず、恐らくは色に関係なく20%であろうと予想されます。


<トックリヤシ(葉型)>
標本数 水吸収率(%) 害虫発生率(%) 菌類発生率(%)
13 100±0.0 26.4±3.0 19.8±3.5
8 100±0.0 31.3±3.1 16.4±3.9
8 100±0.0 29.7±4.7 19.5±2.8
8 100±0.0 32.0±4.2 24.2±4.2
8 100±0.0 32.0±4.0 23.4±4.7
8 100±0.0 27.3±3.5 19.5±4.2
8 100±0.0 25.8±5.7 22.7±2.9
明青 8 100±0.0 43.8±3.3 14.8±3.5
明赤 8 100±0.0 46.9±3.9 20.3±2.3
明黄 8 100±0.0 43.0±4.5 18.0±2.5
明紫 8 100±0.0 52.3±3.5 20.3±4.5
明緑 8 100±0.0 48.4±1.0 25.0±3.3
明橙 8 100±0.0 49.2±2.8 26.6±5.1
         
【害虫発生率】
暗色系では色相による差はほとんどなく、プレーンと同じ30%と決定してもよさそうです。
また、明色系では色相に関係なくほぼ50%の値をとっています。
【菌類発生率】
元々バラツキのあるものなので色ごとに多少の差がありますが、法則性は見られず、恐らくは色に関係なく20%であろうと予想されます。


<単株サボテン(刺型)>
標本数 水吸収率(%) 害虫発生率(%) 菌類発生率(%)
13 47.1±3.6 12.0±2.4 13.0±2.2
8 53.9±3.5 12.5±2.0 21.1±2.9
8 51.6±4.2 8.6±1.6 25.0±4.3
8 51.6±3.3 8.6±1.1 18.8±3.3
8 50.8±1.8 10.2±1.6 21.1±2.6
8 54.7±4.4 12.5±3.3 19.5±4.2
8 54.7±3.9 13.3±3.4 23.4±2.3
明青 8 58.6±3.9 30.5±4.8 21.1±2.9
明赤 8 58.6±3.9 25.0±2.4 20.3±2.3
明黄 8 41.4±5.3 28.1±3.5 18.8±3.9
明紫 8 52.3±3.7 33.6±2.0 15.6±4.6
明緑 14 52.2±4.1 34.8±2.0 14.3±2.7
明橙 8 53.1±4.1 28.9±4.4 17.2±4.4
         
【害虫発生率】
暗色系では色相による差はほとんどなく、プレーンと同じ10%と決定してもよさそうです。
また、明色系では色相に関係なくほぼ30%の値をとっています。
【菌類発生率】
元々バラツキのあるものなので色ごとに多少の差がありますが、法則性は見られず、恐らくは色に関係なく20%であろうと予想されます。
【水吸収率】
色に関係なく50%と決定してもよさそうです。


他の種族については有志協力者の方々がデータを取ってくださっていますので、データが出揃ったら随時掲載させていただきます。


<まとめ>

以上のデータをまとめると、色によって違いがでてくるのは害虫発生率のみで、菌類発生率、水吸収率には影響がないようです。
また、色による違いは暗色系か明色系かの2パターンのみであり、どの型でも明色系が暗色系より20%多くなるという法則が見られます。


以上を踏まえて、予想図です。
資源 植物名
暗色系
明色系

  ナデシコの花
100%
50%
20%
100%
70%
20%
赤いポピー
  マツユキソウ
パピルス
  白い花
シロガネヨシ

  イグサ
100%
30%
20%
100%
50%
20%
タロイモ
  シダ
トックリヤシ
  小さなヤシ
リュウゼツラン

  水生植物
50%
10%
20%
50%
30%
20%
ヘビイモ
  ウチワサボテン
サボテン単株
  サボテン3株
=水吸収率、=害虫発生率、=菌類発生率
※暗色系=無、青、赤、黄、紫、緑、橙
※明色系=明青、明赤、明黄、明紫、明緑、明橙


突然変異色、レアカラーについては有志協力者の方々のお力を得て現在検証中です。データが出揃ったらまた掲載しますが、変異色もレアカラーも暗色系に含まれるという説が有力そうです。
 
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